こども食堂・こども寺子屋が求められる背景
現在の日本では、6人に1人の子供が満足な食事ができていないといわれています。 特に、ひとり親家庭では50%以上が十分な食事ができてない状況です。 こども食堂は、こうした現在の日本において重大な社会問題となっている 貧困の子供たちの受け皿となるような場所を目指します。
こども食堂が求められる背景には、子供の孤食化の問題もあります。 共働き家庭やひとり親家庭などで、親が仕事のため一人で夕食をとっている子供が増えています。 そうした場合、自分でカップ麺やお菓子を買って夕食を済ませてしまうケースも多く、 子供たちの栄養のバランスが崩れがちな現状があります。 また、一人での食事は心の健全な育成にも悪影響を及ぼす可能性があります 塾通いにより、夕食の時間がずれ込み、しっかりとした食事をとれていない子も多くいます。
こども食堂の存在があることで、それらの問題が少しでも改善に向かうことを期待しています。 こども食堂までの時間は、子供たちが放課後、学校の宿題をしたり、自習したり、自由に過ごせる場所として開放します。 留守家庭の子供で学童保育の期間が終了すると、放課後の決まった居場所がない場合があります。
こども寺子屋は、そうした子供たちが、大人の目のとどく場所で安心して過ごせる場所です。
また、こども寺子屋を開放することで、こども食堂に来る子供たちが、夕食のはじまる時間まで、どこか他の場所に行くことなく、安心して過ごすことができます。 また、貧困家庭では学習環境の面でもサポートが必要な場合があります。 そうした問題を解消していくために、今後はスタッフが勉強をサポートできる環境もつくっていきます。 同時に、子供たちが様々な体験を通して広い視野をもって成長していけるように、 音楽、美術、体育、異文化交流、農業体験・就業体験などの活動も行っていきます。 また、ことばの問題で学校の授業についていけない外国人の子供たちの学習のサポート・支援も行っていきます。
こども寺子屋は、障害のある子供、大人も学ぶことができ、地域のコミュニティーとも連携し、様々な方の協力・支援のもと運営していきます。